心理学

安心感を準備して、感情を感じる大切さ

悲しみは 泣いて溶かして 蒸発させて

まとめ

ネガティブな感情を出すことを許可しないと、ポジティブな感情、そして自分のWANT、ほしいものとかも出てこないです。このネガティブな感情、特に涙を伴うものや怒りは、安心感がないと出せないです。泣いてもいい、怒ってもいいという許可と安心感、これはセットです。そして安心感は便器のようなものです(笑)。というお話をしています🌱

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本日は、悲しいという思い、そして思い出について。

皆さんはどうでしょうか?
悲しいと思ったこと、素直に涙にできてますか?

わたしは子供の頃からずっと、涙を流すことが苦手だったんですね。
悲しい映画を見ても、涙することが、苦手でした。
どうしても押さえきれず、涙が出てしまっても、
人前でティッシュを取ることも苦手でした。

泣いているってことがバレたくなかったんです。
いつも我慢してる涙を流すという行為に関して、
どうしていいかわかんないんです。本当に。

もちろん、小学校2年生の時から、夜を一人で過ごして、
さみしいのも、悲しいのも、辛いのも、ずっと我慢してきましたから、
感情を抑えるのに慣れてますし、というか、慣れるしかなかったし、
そして、いつも押さえている感情を出すということが、
怖くて怖くて仕方なかったんです。

加えて、人前で泣いてしまって、
「大丈夫?」って言われるのも、思われるのも、
寄り添われるのも苦手で、
どう反応していいのかわかんないっていうのが正直なところです。

恥ずかしくて、何を喋っていいのかわかんなくて、
穴があったら入りたい、隠れてしまいたいって感じです。

 

そんなこともあって、人前で泣くのは苦手なんですが、
そもそも、一人で泣くのも苦手、
苦手というか、ずっとこらえてたんですよね、いわゆる抑圧です。

先日の配信で、感情を抑圧すると、他の楽しいとか嬉しいとかの感情も、
同じように抑えられてしまって、
自分が何が楽しくって、嬉しいのかわかんなくなりますよ、
的な話をしたんですが、全くその通りなんです。

 

 

 

この感情を出すという行為は、本当に安心感が必要です。

泣いてもいいよ、辛かったね、怖かったねって、
自分が自分に対して、たくさん受容してあげる必要があるんですね。
大丈夫だよって、寄り添ってOKを出してあげる。

昨日の配信で、子供の頃、お父さんが約束を破って、
わたしは激怒りして、襖を破ってしまいました、って話をしたんですが、
ずっとその出来事は覚えてるんです。

前からの約束を破られた。
楽しみにしてた約束を破られた。

福岡から、宮崎までドライブに行くはずだった。
着ていくお洋服も決めてた。
車の中で聞くカセットテープも決めた。

ちょっとデートみたいですよね、、、。

絶対楽しくなるはずだったんです。
なのに、お父さんは当日の昼まで帰ってこなかったんですね。

宮崎に行くには、4時間以上かかるから、午前中には出ないと間に合わない。
もう、楽しみだった今日は終わった、んです。

 

両親が離婚して、父の方に残って、二人で生活してましたが、
父は癌でしたので、5回くらい再手術を繰り返しました。
そのたび、親戚の家に預けられました。

子供がいない、怖い怖い厳しいと感じちゃうおばさんち。
本当に嫌で、何度も一人でちゃんとするから家に帰りたいって父に懇願したんですけど、
やっぱりそれは無理ですよね、小学生だったり、中学生だったりしますから。

ひとりは慣れてたんですけどね。

だから、ふたりで過ごすことも、
二人で出かけることも、
わたしにとっては、それなりに特別だったんです。

でも、約束を破られたんですね。

多分、今までずっと抑圧してた、
寂しい、悲しい、大切にして、もっと愛して、っていう気持ちが爆発したんでしょう。

怒りに任せて、父と一緒に写っていた写真もビリビリに破ってしまったので、
わたしは父と写ってる写真、
中学の卒業の際に写真館で撮ったものしか、手元に残ってないのです。

帰ってきた父の悲しそうな顔。
罪悪感まみれですよね、

自分が約束を破ったから、今までいい子だった娘が、癇癪を起こした。
ふすまもビリビリ、写真もビリビリ。

その写真を見て、お父さんは、
「写真は元に戻らんとぞ」って言いました。

それ以上もそれ以下もない、自分のことも、わたしのことも戒める言葉だったと思います。

 

この出来事は、わたしにとってものすごく、それなりのトラウマになっているので、
心理学の学校でたまにシェアさせてもらったり、仲の良い友達にお話しすることもあるんですが、

「こんなことがあったんだよね」っていう過去の出来事として、
たしかに、胸はチクチクしますが、普通に話す程度でした。

特に、そのたび涙が出ることはなかったんですが、
自分の感覚とか、感情とか、ちゃんと捉えて生きていこう、って思ってから、
この事件のこと、改めて思い出したんですね。

今日、改めて話しながら、ずっと堪えていた涙が、止まりませんでした。

悲しかった、泣きたかった、寂しかった、
そして、本当に父にも、ごめんなさいって言いたかった。
写真も、後悔ばかり。

悲しさや、寂しさや、怒りだけではなくて、
お父さん、大好き!って気持ちも一緒にセットになってて、
でも、辛すぎて、ずっと一括りにして、全部気持ちを抑えて生きてきてました。

それじゃあ、楽しいとか、幸せとか、喜びとか、嬉しいの気持ちも、
同じように抑えられてしまうってことなんです。

わたしは、嬉しいとか楽しいとか、それなりに感じてきた方だと思ってましたが、
やっぱり、それはきっと、思考で「楽しい」としていたことが多いってことなんです。

ネガティブな感情は、安心感がないと出せません。
そして、わたしのように、遠慮がちな方は、
おそらく人前だと遠慮してしまうと思うんですね。

で、一つの提案なんですけど、先日の配信で、
記憶に残ってる感情、そしてそれに紐づいている過去の記憶を書き出してみてください、という
話をしたと思うんですが、

その中で、ネガティブな感情に紐づく過去の記憶、
悲しいことであれば、ちゃんとその感情に飛び込んでみてほしいんですね。

というのは、どっぷり感じてみるってことなんです。
怒りもそうです。

で、先ほど言ったみたいに、感情って、安心感がないと出せません。
なので、安心感の象徴のようなものを作ってほしいんです。

例えば、クッション。このクッションを抱っこしていれば、わたしは絶対に安心。
または、タオルや毛布。このタオルを持っていれば、広げていれば、わたしは絶対に安心。
それとかベッド。
このベッドの中であれば、わたしは何の感情を感じても、大丈夫、というイメージです。

そんな感じで、安心の象徴を作ってみてほしいんです。

本当に、変な言い方しますけど、感情って、
おしっことか、大きい方とかとおんなじなんです。

どんなに、「大丈夫だから!出していいよ!」って言われても、
便器がないと出せませんよね。

もしくは、壮大な自然の中で、誰ーもいないところでしか出せないと思います。

安心感って、便器みたいなものです。
変な例えでごめんなさい!

でも、そのくらい、感情って、安心感がないと出せないんです。
自分が、許さないと、出せないんです。

そして、出すの怖いんですよ。
とんでもないものが出てくるかもしれない!って思ってるからなんです。

だって、だから抑えてるわけですから。
抑えた分だけ、溜まってるって思うし、爆発するかもしれないって思ってる。

だから、怖いんです。

でも、出さないと病気になりますし、
出さないで生きると、動きが制限されます。

急に笑ったり、怒ったりすると、漏れちゃいますからね。
漏れるの嫌だって思うと、静かに生きなきゃいけなくなっちゃう。

そんなイメージです。

 

だから、感情を出す、と安心感って、セットで大事で、セットで必要。
それをちゃんと出していきましょうってことなんです。

今までの、辛い過去、経験、記憶も、実は私たちが生きていく中で、
とても役に立つことになったもの、そしてそのおかげで生きてこられたもの、もあります。
だから、一概に、悪いこと、排除することとしては捉えなくていいと考えています。

なので、その記憶、出来事を、自分のリソース、才能としていくには、
それに紐づいた悲しさや辛さを解放していくのがいいと思うんですね。

それには、開放のセッションをしますし、
皆さんがご自身でできるのは、
感情を見つけて、感情を感じます。

この過去の記憶は、記憶という固体、固形になってますから、
まず、涙にして流す。
そして水分は蒸発して、気体になって、
また雨になって水分になって、新しい形を作っていくことができます。

だから、感情って、涙って、本当に大事なんです。

そのためにも、過去の辛かった出来事を解消するためにも、涙を流す、
その安心感を大人の今の自分が、自分に与えてあげるの、とっても大事です。

という、今日も、感情について、体験とか、便器の話も含めて、お届けしてみました。

 

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