子供の頃から、
活字中毒ではありましたが、
どうしても「文学書」に近いものを
読むことができませんでした。
翻訳がつまらないと、
食指が動かないんです。
だらだらと書いてあったり、
てにをはが変だったりすると、
拒否反応が働いてしまうんです。
なので、読めずにいる、
素晴らしい書籍が、
この世にはありすぎて、
きっとそれらを手に取ることもなく、
わたしは人生を終えるんだろうな、
と思うと、
触れられていない自分のことを、
ダメなやつだと、自己攻撃する、
そんなわたしが、見え隠れしています。
(だからといって、読もうともしない。笑)
キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)
- 作者: J.D.サリンジャー,J.D. Salinger,村上春樹
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 新書
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心理学を学び始めて、
今年の初めまで通っていた学校の先生に、
初めて、一対一でお会いした時、
わたしのことを知ってもらうために、
カウンセリングを受けました。
その時に、先生から、
『ゆみこさんは、
ライ麦畑のキャッチャーを、
子供の頃からナチュラルに、
ずっとやって来たんですね』
って言われて、
ライ麦畑でつかまえてって
どんな話だったかなーって、
知らなかったんです。
でも、調べてみると、
本当にわたしがやりたいこと、
本当にわたしがそうでありたいこと、
本当に心からそれをやると幸せと感じること
が、書いてありました。
でもとにかくさ、だだっぴろいライ麦畑みたいなところで、小さな子ども達がいっぱい集まって何かのゲームをしているところを、僕はいつも思い浮かべちまうんだ。(中略)それで僕はそのへんのクレイジーな崖っぷちに立っているわけさ。で、僕がそこで何をするかっていうとさ、誰かがその崖から落ちそうになる子どもがいると、かたっぱしからつかまえるんだよ。つまりさ、よく前を見ないで崖の方に走っていく子どもなんかがいたら、どっからともなく現れて、その子をさっとキャッチするんだ。そういうのを朝から晩までずっとやっている。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ。たしかにかなりへんてこだとは思うけど、僕が心からなりたいと思うのはそれくらいだよ。かなりへんてこだとはわかっているんだけどね。
こんな仕事があるなら、
心からそれをやりたい。
経済的に収入を得る必要がなかったら、
フィールドの端の崖っぷちで、
みんなのことをずっと眺めてたい。
困ってる子がいないか、
ひとりぼっちの子がいないか、
泣いてる子がいないか、
悩んでいる子がいないか、
こちからか、近寄って、
言葉をかけるのもいいけど、
いつも近くにいて、
そしていつも、どんなことでも、
受けとめてあげられる、
そんなスタンスで見守りたい。
これが本当にやりたいこと。
どんなことでも、
どんなあなたでも、
どんな時でも、
心から、
「大丈夫だよ」
って、伝えてあげられる、
そんなスタンスで、みんなのことを見守りたい。
これが、本当にやりたいことだったんだな、って
あらためて思った、
そんな、秋の気配の休日でした。