今日、急にA面で恋をしたくなった。
というのは、テキトーすぎるウソで、
さっき、急に、『A面』を思い出した。
わたしは、わりとA面の最後の曲が好きな傾向があって、
アーティストさんやプロデューサーさんも、
そういった意図をもって、それなりの曲を
A面の最後の曲にしたんではないだろか~ とか考えた。
きっと、今の若い子たち(いえ、アラサーでも)
LPレコードや、ましてはカセットテープは知らないと思う。
そして、「A面の最後の曲」も、よくわかんないと思う。
【カセットテープ】
それは、わたしの大切な青春で、
好きな音楽を繰り返し録音しては、一生懸命聴いて、覚えて、そして歌った。
当時のわたしはラジオも聞いて、ベストテンも夜のヒットスタジオも見ていたので、
いろんなヒットソングを知っていて、
多分当時、ドレミファドンに出たら、軽く優勝できそうなくらい、
どの曲の前奏の出だしにも精通していた(笑)
なんだか知らないけど、カセットテープは微妙な分数のものがあって、
46分とか、54分とか、74分とか、90分とか。。。
そしてわたしは54分テープが好きで、
録音する前に、少し巻いておいて、曲初めが切れないようにしたり、
曲順を考えたり、
オーディオを駆使して、クロスフェードさせたり、
いろんなものがたくさんある現代とは違って、
あの頃は、それなりにとっても楽しかった。
若かったから、時間も無限のようにあったしね(笑)
ドライブに行く!って決まったら、それ用の曲をチョイスして、
順番考えて~ 眠れなくって~ うきうきして~
みたいな。
テープの長さ間違えて、A面の最後の曲の最後の方とか、
B面の最後の曲の最後の方が、録音されていなくて、
その曲の最後の方、いまでも聴いたことが無かったり(笑)
そんな時代でした。
でも、好きな曲を、繰り返し聞く為に、とっても必要だった。
好きな曲を聴く為には、
『早送りする時間』 と 『巻き戻しをする時間』
も、必要だった。
わりと手間がかかる作業だけど、その時間も愛おしかった。
まるで、手紙を書いたら郵便の時間が必要だったり、
かくれてこっそりと、夜中に長電話したかったら、
わざわざ公衆電話に行ったりと、
そんな面倒なことが、恋には必要だった。
カセットテープには、そんな可愛くて甘酸っぱい想い出が、
たくさんつまっているのでした。
でも、いまはもう、一本も手元には残ってないけどね。。
「録音するけん、静かにしとってよー!!」
とか言いながら、テレビの前で、
ラジカセの【REC●】と【▶】を一緒に押す、と。
今は、iPodも、iPhoneも、iPadもあって、
曲を聴くのには全く困らない。
便利だけど、がんばらないから、
手に入れた喜びも、少し少ない。
でも、だからこそ、
もう絶対に見聴きすることが出来ないと思っていた音源が、
YouTubeにあげられていたりすると、
本当に感動して、サーフィンして、朝になる。。。
し、すごくしあわせだったりする。
そして、久しぶりに、レコードに、そっと針を落としたくもなってみたりしたのでした。。。
ターンテーブル無いけどー。。。