人生をどんどん進められる人と、進められない人の違い
わたしは何年も心理学を学んできたんですが、同じように学びを受けている、周りの人と比べて、なんで自分が、まったく人生が改善されないのか、本当に不思議に思っていました。
先生が話している事は理解できるけど、すぐにサラサラとどこかに流れてしまう。
先生がわたしに向かって話していること、指摘していることが、いまいちよく分からなくなる。
他の人が理解している様子を見て、劣等感でほとんど自信がなくなってしまう。
なぜ他の人は、理解できているのか。なぜ他の人は、記憶にとどめておくことができるのか。なぜ他の人は、変化し自分の人生を進めていくことができるのか。なぜわたしは、いつまでも自分の人生を進めることができないのか。
本当に不思議でしたし、それでなくても自分の家庭環境や、自分の持っている資質なども含め、様々なことにすでに劣等感を持っていたのに、なぜさらに追い討ちをかけるように、ここでまた、自分にダメ出しが起こるようなことが発生するのか。本当に真剣にずっと悩んでました。
やっぱり人生って「両親」がどうだったかがめちゃめちゃ影響する
ある先生は、「両親はあなたのしあわせだけを祈ってます」という。
ある先生は、「あなたは両親に自分の人生を捧げて、あなたの人生を生きられていない」という。
あるきっかけを持って、心理学の世界に飛び込んだわたしは、自分の人生や生い立ちを受け入れ、死ぬ日が来るまで粛々とこの人生のまま生きていくつもりでしたので、はっきり言って、恋愛以外で、「しあわせになりたい!」ってことに関して、ものすごく無関心でした。
どうあがいても、恋愛以外で、自分の育った生い立ちや環境を飛び越えて、他の人のようにしあわせになれるはずがないっていう、抗えない、目に見えない境界線のようなものに囲われて、飛び出すこともできず生きていく、ということに対して、ある意味、ずっと前からコミットしてたのです。
(ただの絶望です)
だから、心理学を学んでも、本気で信頼してなかったんですよ、自分がしあわせになれるなんて。(笑)
だから、今目の前にいる先生の話だけを、一生懸命に聞いてましたし、メモをしていても、メモを取ってなくても、ただ、右の耳から左の耳へ、入っていったものが出ていくように、ただただ、「そういうことなんだー」「そういうことがあるんだー」「へぇー」って過ぎていくことばかりでした。
「愛着障害」とインナーチャイルド
なぜ、わたしの人生は心理学を学んでいるにも関わらず、こんなに改善されないのだろう、と考えてあきらめかけていたときに、いろんな書籍に出会いました。
恩師の本も含め、さまざまな本、
・心理学
・自己啓発
・精神学
・脳科学
・量子力学
・占星術
本当にさまざまです。
たくさんの本を読む中で、「ああ、これだったのか」と思ったのが、「自分が生まれた家族との関わり」について書かれた本でした。まあ、それを簡単にお伝えすると、こんな生い立ちやったら、他の人たちと同じように、心理学学んだからって、着々と前進するようなそんなエネルギーないわ。って思わせてくれる、変な話ですけど、ちょっと「ホッ」っとできた、そんな内容でした。まあ、今までよくがんばって生きてましたね、相当生きづらかったと思いますよ、といったことが書かれており、それはあなたの力不足でも、あなたが悪いわけでもなくて、あなたの「自己」を自ら育成する時期にそれらをサポートし、支え、呼応してくれる、安心安全であるはずの、両親の後ろ盾がなかったからですよ。と、記されていました。
安全基地がない中で、どうやって子供が生きていくすべを見つけるか。
何かをあきらめ
何かを手放し
親に質問することもやめ
「見てて、見てて」を言うこともやめ
「これがしたい、あれがしたい」を言うこともやめ
「いやだ!」と言うこともやめ
「抱っこして」を言うこともやめ
今日学校であったことを話すこともやめ
悲しくても泣くことをガマンするようになり
お願いすることを、やめた。
こうやって生きていた子供は、大人になっても、「自分の価値」を信じることができず、はじめる前にあきらめてしまい、自分を愛することができず、自分が尊い存在だと思うことができず、自己肯定感をあげることができない。
それでも両親が揃ってた場合と、親なし子の場合
両親がそろっている家庭のケースで、ある程度の生活水準や教育など、最低限以上の、それなりの恩恵があった場合において、
何をやっても褒めてもらえない
いつも厳しくて自分の事を認めてもらえなかった
兄弟と比べられた
全てにおいて口出しされた
などによって、自分の存在を肯定できなかった、という、心の痛みを持っている人がいます。
このケースの場合は、両親が揃っており、かつ貧困ではなく、しっかりとした教育を受けさせてもらえた、という恩恵はあるので、向き合い、対処していく事で、自分自身で、どれだけ両親への怒りや愛、自分の悲しみや絶望と向き合うかによって、自分の人生が切り開かれるかどうかが、変わってくると思います。
親との関わりあいかたを見直し、親に対しての感情を整理し、解消していく事で、思ったより早く、自分の人生を手に入れられるケースが多いです。
では、離婚・死別・片親、両親以外に育てられた子供時代を送ったケースやまたはネグレクトされて育った場合。この場合は、そもそものベースの安心安全という、安全基地がない状態です。植物が、一番栄養を欲し、日光を欲し、その栄養と日光でぐんぐん大きく成長する時期に、乾いたからからの土で、水ももらえず、日陰で全く日光の当たらない場所で、栄養不足で育つようなもんです。
どれだけ、生きるエネルギーが不足しているか、どれだけまともに成長できないか、想像できますよね。
この場合は、とりあえずの「住むところ」「食べるもの」「寝るところ」「勉強するところ」「遊ぶおもちゃ」「会話する人」「頼る人」にも困難しているケースだったりするので、「自分の存在意義」「自己肯定感」「自己価値」を全く感じられなくなったりします。
ここからの、自分の人生の立て直しになるので、前者のケースより、結構大変だったりします。
まずは、ここに気づくことが大事。
他の人みたいに、うまくいかなくても、仕方がないんだってことに気づくことが、すごく大事になってきます。これが、愛着障害の、大変さだったんです。
また つづきます ʕ•ᴥ•ʔ ♡